△テント向きコットは?続編
前回の続編です。
△モノポールテント用にコットの買い替えを考えている方、また、これから
使いたいと思っている方に参考になればと思い、手持ちコットのインプレを
真面目にご紹介しますよっ
前回の記事でも書きましたが、△テントは上にいくほど有効面積が極端に
狭くなるため、使用したいコットは、頭上の圧迫感がなく、デットスペースをつくらない、
地上高の低いローコットが適しています。
具体的なめやすとしては30cm以下のローコット
今回紹介するのは左から、ウルトラライトコット、ボイジャーコット、
ロゴスコンパクトキャンプベットの3社です。
(右端*スノーピーク ハイテンションコットは前回のお話で除外)
まずは ①パッキングサイズ&重量です。
左から(*ハイテンションコット)ウルトラライトコット、コンパクトキャンプベット、
ボイジャーコット
ツーリングキャンプにはシビアな要素となる仕舞寸法ですが、Luxury Lite社の
ウルトラライトコットはフレーム構造から他の2つと違います。
ボイジャーコット:長さ70cm 重量約4kg
ロゴスコット:64cm 約4kg
と比較すると・・・
ULコット:40cm 約1.3kg という片手サイズの大きさと重量は超コンパクト
パッキングサイズが限られている方は、これしかないというサイズですね。
次は②製品構成をみてみます。コットの中で重要なのはやはり脚部
ボイジャー(上)とロゴス(中)は、4脚で支える同様の構造。
2つの大きな違いはフレームの材質とフレーム径。ボイジャーの20mmの
中空アルミフレームはガッチリとした印象に対し、ロゴスは5mm径のスチールは
きゃしゃな印象です
パッキングの大きさはひと回りボイジャーが大きいのですが、アルミで構成する
ため、重量はスチール製のロゴスと全く変わりません。
ファブリックを支えるサイドフレームも同じ素材。
サイドフレームは3本を継いで180cm強の長さを出しますが、この1本の長さが
ほぼ仕舞寸法となります。
上はロゴスの脚とサイドフレームですが、オレンジ色の部分は自分で
ガスチューブを通しています。これは、フレームが細いため、床シートを痛め
たり、柔らかい地面での沈み込みを防ぐためです。
これらに対し、ULコットは大きく異なります。小さいパッキングの中身↓
付属のスタッフザックはペラペラだったのでオリジナルに代えています。
イーストンポールは5本継ぎでサイドポールを構成。
そしてユニークなのは、脚部もアルミポール2本を連結して
独特のリングであるプラスティック製脚部に通すシステム。
この大きさ12cmがそのまま地上高になっています。このわずかな
空間で体を支えているのが、ポールを弓なりに反らせてかけるテンション
です。シートに伸縮性がない分、サスペンションのように体の沈みを
吸収します。
よく考えられたULコットですが、軽量化を重視するあまり、剛性に不安が
あるのも事実。特に心配なのはファブリックで、ブルーシート?と思わせる
薄いシートです。
灰色の表面は滑りを抑え、黒の裏面は光沢のある汚れのつきにくい加工。
ただ破れやすく、初めて使った時にリングを取り付けるホールをすぐ破いて
しまいました。(左)そのため、すぐに補強シートを貼りました(右)
次に③使用感ですが、コット自体、マットと比較するとかなり快適です
寝心地では、大きな差はないのですが、強いて言えば、フレームのしっかり
しているボイジャーが一番安定感があり、ベンチシートとしても活用ができます。
ロゴスはフレームが細いことと、差し込む孔が浅めのため、前後の動きが
多少出ること。(矢印の方向)
シートの沈み込みもボイジャーよりある感じで、実際に寝てみると、腕が
包み込まれる印象です(体重のある方なら担架に乗っている感じ?)
ULコットは前述の通り、剛性感がないので、恐る恐る寝る感じですが、体重に
よって、フレームの数を増やせるので気になるほどの沈み込みはないです。
展開した広さはほとんどかわりません。
ただ、高身長の方にはどれもちょっと厳しいかも
ボイジャー:186×60×18cm
ロゴス:182×61×16.5cm
ULコット:185×60×12.5cm
使用の際には組みたての時間も大事な要素になりますが、
基本的にコットはテンションをかけて組み立てるために
脚部をフレームに組み入れる際にはどれもかなり力とコツが
必要です。
購入後すぐのこなれていない状態のときは特に悪戦苦闘
するかもしれません。
フレームの数が少ない分、①ボイジャー②ロゴス③ULコット
の順で早く組み立てられます。
最後に購入に一番大事なお値段④コストパフォーマンス
ロゴス:2920円 (ナチュラム価格)
ボイジャー:5800円
ULコット:18800円
ロゴス(LOGOS) コンパクトキャンプベット
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コストパフォーマンスならナンバー1
ボイジャーとULコットは北海道夕張市の快速旅団さんが最安だと
思います。北海道を旅するライダーが集うユニークでオリジナル
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ULコットはかなり割高感がありますが、自分が購入した数年前は
3万円近かったのでかなり安くなりました。
以上を4つ星評価でまとめてみます。(最高★★★★)
ボイジャーコット
寝心地:★★★★
安定感:★★★★
設営のしやすさ:★★★
携帯性:★★
コストパフォーマンス:★★★ 計16ポイント
使いやすさと手頃な値段が魅力。総合的に
お薦めできる一品。
ロゴスコンパクトキャンプベット
寝心地:★★
安定感:★★★
設営のしやすさ:★★★
携帯性:★★
コストパフォーマンス:★★★★ 計14ポイント
まずは△テントでコットを試してみたいというなら
この値段は魅力。
ウルトラライトコット
寝心地:★★★
安定感:★★
設営のしやすさ:★
携帯性:★★★★
コストパフォーマンス:★★ 計12ポイント
バイク乗りにはこの選択肢しかないというコンパクトさ。
円高でもう少し値段が下がれば検討の価値ありか。
前回の記事も含めると・・・
*スノーピークハイテンションコット
寝心地:★★★★
安定感:★★★★
設営のしやすさ:★★★★
携帯性:★
コストパフォーマンス:★ 計14ポイント
△テント向きではないが、オートキャンプには
安定感と設営のしやすさが◎
以上、手持ちのコットをまとめてみましたが、この他にも
こんなローコットもありますね。
■バイヤーのアラガッシュコット
HIKER'SのHP
サイズが190cmを超える余裕のサイズ
■コールマン コンフォートマスター コンパクトローコット
colemanのHP
現行品ではなくなったようですが、まだデットストック有
まだまだ、お勧め製品があると思いますので、ナチュブロガー皆さん、
情報をコメントにお寄せください。
今回は皆さんのコメントもあり、必要情報をレポしてみました
たまには真面目にトピも書きますよっということで
_/_/_/ 追加情報 _/_/_/_/_/_/_/_/ 2011.10.1
ボイジャーコットではギリギリという体格のよい方に朗報!
またまた旅団さんから大きなボイジャーコット:Grizzly cotが
取り扱いを再開しました。
【紹介原文】
212cm長はこれまでVoyager Cotでは物足らなかった体格の
いい方にまずオススメ! …といってもただ大きい方のためだけの
コットではありません。 81cmもの幅がとってあるので寝心地として
Voyager Cotの“固めの寝心地”に比べて若干クッション性が高く
マイルドな寝心地です。
■設営寸法:212x81x20(cm)
■仕舞寸法:85x25x10(cm)
■重量:4.8kg ¥7350 でございます。
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