2015年11月18日
イワタニガスストーブ3兄弟
北海道はいつ雪が積もってもおかしくないほど
日中の気温が下がってきました
先回、今年注目のストーブとして、岩谷産業の
カセットガスストーブの新製品を紹介しましたが
紹介だけでは我慢できず購入してしまったので
実機インプレを過去製品と比較しながらまとめてみます

日中の気温が下がってきました

先回、今年注目のストーブとして、岩谷産業の
カセットガスストーブの新製品を紹介しましたが
紹介だけでは我慢できず購入してしまったので

実機インプレを過去製品と比較しながらまとめてみます
今年発売されたばかりの電源要らずのファンヒーター
CB-FH-1
HPを見たら、いつの間にか「風暖」KAZEDANと
命名されていました

これまでのカセットガスストーブは熱源を放射して
部屋を暖めていましたが
これはコンセントがないのに温風が出ます
ガスの燃焼熱を利用して発電しファンを回すという
世界初の技術です
この新製品と過去に購入した2製品を比較してみます
2011年にイワタニが初の屋内専用品として発売した1代目
STV-1(右)
室内用と言えるためには安全装置が3種類装備されている
必要があるため、販売されているカセットガスストーブは
屋外用としているのがほとんどです
このポータブルな製品はこの後
2012年 STV-2 2013年 STV-3
2014年 STV-EX 2014年ーEX2
とマイナーチェンジしています
2014年にハイパワータイプとして発売した2代目
STV-HPR(中央)
2015年はSTV-HPR2(外装以外仕様変更なし)
まずは大きさの比較からします(上面より)
明らかに初代が最小型軽量でハンドルつきなので
移動には最適です

問題はハイパワーな2台の比較

FF:ファンヒーター HP:ハイパワー
【重量】FF:4.7kg HP:4.1kg
ほとんど変わらないレベルです
【サイズ】FFの方がやや背が高いくらいで
奥行ならFFの方が薄い感じです
まずは背面にカセットをセット
これは従来の製品と同じマグネット方式

室温25℃の状態で同時にスイッチを入れてみます

今までと違い本体内部に着火が確認できます
FFは本体が温かくなって40秒ほどすると
後ろについているファンが静かに回り始めます

作動する時にジェット機のような音がするんですよね
これが熱を電気に変えているタイムラグで
全面パネルの緑色の作動ランプが点灯します
暖かった上部の熱が温風となり前方に流れ始めました
室内を少し暗くして動画を撮ってみました
じんわりと温かくなったこれまでの製品に比べ
ファンが作動するとかなり早く暖まる印象です
上部の熱は前に押し出されるので上部に熱は感じません
コンセントを使うファンヒーターほどの
大きさと回転ではないまでも
期待以上のファン効果で、熱量も本体の大きさから
想像するよりはるかに大きなものでした
強力な火力が確かめられたところで
連続燃焼時間もキャンプ道具となると重要な要素です
(昨年のHPRの購入記はこちらの記事)
FF:ファンヒーター HP:ハイパワー
【最大熱量】FF:2.0KW HP:1.35KW
【連続燃焼時間】FF:1時間43分 HP:2時間30分
簡単に比較してみるとFFの方が
熱量が大きい分、燃焼時間が短いですね
運転モードが2段階切替で、弱モードなら
2時間18分連続燃焼で1.5KWの熱量です
ということはエコノミーに運転してもHPより
暖かく燃焼時間もほぼ変わらないことになります
いいことずくめの新製品ですが難点は
お値段がカセットガスにしては高額なこと(価格com)
それでもシーズン初めの2015年秋は2万円台半ばで
販売されていましたが、2016年冬は1万円台半ばまで
ディスカウントされてきていますね

イワタニ産業(Iwatani) カセットガスファンヒーター
ナチュラムの販売サイトへはここから
開発が大手石油ファンヒーター製造メーカーの
ダイイチ工業との共同で製造もダイイチで
行われるためコスト高なのでしょうか?
他製品がベトナムで製造しているのに対し
国産であることのコストアップもあるのでしょう
性能に対しての対価が悩ましいところです
実際に使用するシーンで考えてみます
始めに断わっておきたいのは、取扱説明書には
テントなどの閉鎖空間では一酸化炭素中毒の恐れが
あるので使用しないでくださいとはっきり記述されて
いるので、あくまで自己責任でご使用くださいということ
北海道では室内で10℃以下になることはよくあり
キャンプでは5℃以下で使用する状況もあります
ところが説明書では10℃以下では火力が落ち
5℃以下では点火しないことがあると書かれています
昨年使ってみてガス缶が冷え切って着火しないことがありました
これはノーマルのガス缶使用時なので低温に強い
プレミアム缶の「パワーゴールド」を使ってみたらと考えました
プレミアム缶は他メーカーでも多く販売されていますが
低温に強いイソブタンを混合することで
低温使用に対応しており、パワーゴールドの場合
70%のイソブタンを混合しています

このアイデアについて直接、岩谷産業に問い合わせてみました
結果から言うと「No」でした
あくまでノーマル缶使用を前提に設計、検品されていること
パワーゴールドを使うことで過燃焼してパーツの損傷も
ありうることが主な理由です
【 結論・・・寒くて点火しない場合の対処法 】
40℃程度のぬるま湯つけてゆっくりガス缶を
温める方法だそうです
お湯がない場合は人肌ですね
高温や急激に温めるは破裂の恐れがあるので禁物です
自分の場合は必ず使い捨てカイロを持参しています
ガス缶を温めたり、シュラフに張って温めるなど
もしもの時に活用できるからです
以上、長々と説明してきましたが
3つをどのように使い分けるかは
室内の大きさと外気温ですね
3つも必要ない?はい、ごもっとも(笑)
CB-FH-1
HPを見たら、いつの間にか「風暖」KAZEDANと
命名されていました


これまでのカセットガスストーブは熱源を放射して
部屋を暖めていましたが
これはコンセントがないのに温風が出ます
ガスの燃焼熱を利用して発電しファンを回すという
世界初の技術です

この新製品と過去に購入した2製品を比較してみます
2011年にイワタニが初の屋内専用品として発売した1代目
STV-1(右)
室内用と言えるためには安全装置が3種類装備されている
必要があるため、販売されているカセットガスストーブは
屋外用としているのがほとんどです
このポータブルな製品はこの後
2012年 STV-2 2013年 STV-3
2014年 STV-EX 2014年ーEX2
とマイナーチェンジしています
2014年にハイパワータイプとして発売した2代目
STV-HPR(中央)
2015年はSTV-HPR2(外装以外仕様変更なし)
まずは大きさの比較からします(上面より)
明らかに初代が最小型軽量でハンドルつきなので
移動には最適です
問題はハイパワーな2台の比較
FF:ファンヒーター HP:ハイパワー
【重量】FF:4.7kg HP:4.1kg
ほとんど変わらないレベルです
【サイズ】FFの方がやや背が高いくらいで
奥行ならFFの方が薄い感じです
まずは背面にカセットをセット
これは従来の製品と同じマグネット方式
室温25℃の状態で同時にスイッチを入れてみます
今までと違い本体内部に着火が確認できます
FFは本体が温かくなって40秒ほどすると
後ろについているファンが静かに回り始めます
作動する時にジェット機のような音がするんですよね
これが熱を電気に変えているタイムラグで
全面パネルの緑色の作動ランプが点灯します
暖かった上部の熱が温風となり前方に流れ始めました
室内を少し暗くして動画を撮ってみました
じんわりと温かくなったこれまでの製品に比べ
ファンが作動するとかなり早く暖まる印象です
上部の熱は前に押し出されるので上部に熱は感じません
コンセントを使うファンヒーターほどの
大きさと回転ではないまでも
期待以上のファン効果で、熱量も本体の大きさから
想像するよりはるかに大きなものでした

強力な火力が確かめられたところで
連続燃焼時間もキャンプ道具となると重要な要素です
(昨年のHPRの購入記はこちらの記事)
FF:ファンヒーター HP:ハイパワー
【最大熱量】FF:2.0KW HP:1.35KW
【連続燃焼時間】FF:1時間43分 HP:2時間30分
簡単に比較してみるとFFの方が
熱量が大きい分、燃焼時間が短いですね
運転モードが2段階切替で、弱モードなら
2時間18分連続燃焼で1.5KWの熱量です
ということはエコノミーに運転してもHPより
暖かく燃焼時間もほぼ変わらないことになります
いいことずくめの新製品ですが難点は
お値段がカセットガスにしては高額なこと(価格com)
それでもシーズン初めの2015年秋は2万円台半ばで
販売されていましたが、2016年冬は1万円台半ばまで
ディスカウントされてきていますね

イワタニ産業(Iwatani) カセットガスファンヒーター
ナチュラムの販売サイトへはここから
開発が大手石油ファンヒーター製造メーカーの
ダイイチ工業との共同で製造もダイイチで
行われるためコスト高なのでしょうか?
他製品がベトナムで製造しているのに対し
国産であることのコストアップもあるのでしょう
性能に対しての対価が悩ましいところです

実際に使用するシーンで考えてみます
始めに断わっておきたいのは、取扱説明書には
テントなどの閉鎖空間では一酸化炭素中毒の恐れが
あるので使用しないでくださいとはっきり記述されて
いるので、あくまで自己責任でご使用くださいということ
北海道では室内で10℃以下になることはよくあり
キャンプでは5℃以下で使用する状況もあります
ところが説明書では10℃以下では火力が落ち
5℃以下では点火しないことがあると書かれています
昨年使ってみてガス缶が冷え切って着火しないことがありました
これはノーマルのガス缶使用時なので低温に強い
プレミアム缶の「パワーゴールド」を使ってみたらと考えました
プレミアム缶は他メーカーでも多く販売されていますが
低温に強いイソブタンを混合することで
低温使用に対応しており、パワーゴールドの場合
70%のイソブタンを混合しています

このアイデアについて直接、岩谷産業に問い合わせてみました
結果から言うと「No」でした

あくまでノーマル缶使用を前提に設計、検品されていること
パワーゴールドを使うことで過燃焼してパーツの損傷も
ありうることが主な理由です
【 結論・・・寒くて点火しない場合の対処法 】
40℃程度のぬるま湯つけてゆっくりガス缶を
温める方法だそうです
お湯がない場合は人肌ですね

高温や急激に温めるは破裂の恐れがあるので禁物です
自分の場合は必ず使い捨てカイロを持参しています
ガス缶を温めたり、シュラフに張って温めるなど
もしもの時に活用できるからです
以上、長々と説明してきましたが
3つをどのように使い分けるかは
室内の大きさと外気温ですね

3つも必要ない?はい、ごもっとも(笑)
Posted by ezo at 02:00│Comments(0)
│カセットガスストーブ